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不整脈

1.期外収縮

【概説】
予測される収縮より早く、異所性刺激(ペースメーカー以外の刺激)により心臓が収縮するため不整を生じます。

【診断】

  1. 自覚症状:動悸、心臓がつまずく感じ、脈の結滞を生じます。

  2. 検査:心電図で不整をみます。

心室性期外収縮の心電図

【治療】
抗不整脈剤の使用を行います。

【予後】
一般に良好です。


2.発作性頻拍

1)発作性上室性頻拍

【概説】
心拍数が突然毎分140以上に増加して、ある時間続いた後、突然また正常に戻るような調律異常をいいます。異所性中枢、あるいは興奮旋回の場が上室にあります。

心室性期外収縮の心電図

【治療】
頸動脈洞圧拍と、抗不整脈剤を使用します。

【予後】
一般に良好です。


2)発作性心室性頻拍

【概説】
上室性頻拍と同様、心拍数が突然増加してある時間続いた後、突然また正常に戻るような調律異常をいいます。異所性中枢、あるいは興奮旋回の場が心室にあります。

心室性期外収縮の心電図

【診断】
自覚症状:動悸、胸内苦悶、狭心痛、顔面蒼白を生じます。
重症になるとショック、心不全が出現します。

【治療】
抗不整脈剤の使用や、電気的除細動を行います。

【予後】
一般に良好です。

3)WPW症候群

【概説】
心房から心室に刺激が伝わる経路が、ケント束などの副伝導路を通って正常より早く伝わります。リズムや刺激生成に異常はありませんが、しばしば発作性頻拍や心房細動に移行します。

【診断】

    自覚症状:無症状です。発作性頻拍や心房細動に移行すると、それぞれ症状が出現します。
  1. 検査:心電図で特徴的な波形がみられます。

WPW症候群の心電図

【治療】
無症状の場合は治療を必要としません。

【予後】
一般に良好です。


3.心房細動・心房粗動

1)心房細動

【概説】
心房が不規則に頻回に収縮し、それが不規則に心室に伝わる状態です。

心房細動の心電図

【診断】
自覚症状:脈拍が不規則です。動悸、息切れを生じます。

【予後】
血栓形成により脳梗塞を生じる場合があります。

2)心房粗動

【概説】
心房が頻回に規則正しく収縮し、それがある割合で心室に伝わる状態です。

心房粗動の心電図

【診断】
自覚症状:心室への伝導が多いほど動悸、息切れを生じます。

【予後】
洞調律に戻る場合は不良ではありません。


4.洞不全症候群

【概説】
洞機能の障害により洞停止、洞房ブロックなどを生じるものをいいます。

動停止の心電図

【診断】
自覚症状:動悸、めまい、失神を生じます。

【治療】
失神を生じるものには人工ペースメーカーの植え込みを行います。

【予後】
失神のあるものは急死をする恐れがあります。


5.興奮伝導障害

房室ブロック

【概説】
房室伝導系が障害されて、心房から心室への刺激伝導が障害されます。その障害程度により第1度~第3度に分類されます。

第1度房室ブロック、第2度房室ブロックの心電図

第2度房室ブロック、第3度房室ブロックの心電図

【診断】
自覚症状:経度のものは症状はほとんどありません。2度房室ブロック異常で失神、心不全を生じるようになります。

【治療】
失神を生じるものには人工ペースメーカーの植え込みを行います。

【予後】
失神のあるものは急死をする恐れがあります。