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骨端症

  1. 骨端症は、発育期の長管骨骨端や短骨に発生し、慢性に経過する骨壊死性疾患の総称です。
  2. 本態や発生機転はさまざまです。
  3. 発生には素因が関係しますが、多くのものは、微小な外傷の繰り返しで起こる阻血性壊死です。
  4. X線所見:幹部の不規則な硬化像、骨吸収像、骨端の変形を示します。
  5. Scheuermann病、Osgood-schlatter病やCalve椎体などははっきりした骨壊死ではありませんが歴史的な背景で通常、骨端症に含まれます。

1.Perthes(ペルテス)病

大腿骨頭骨端核および頸部の一部に部分的あるいは全体に発生した阻血性壊死で、阻血の原因は不明です。しかし特異な大腿骨頭の血行、とくに年齢による血行動態の変化と密接な関係があると考えられています。


症状

  1. 4~10歳くらいの男児に多く発症します(男女比は5:1ないし4:1)。
  2. 多くは一側のみですが、ときに両側に発生します。
  3. 跛行を主として発見されることが多く、疼痛は経度です。運動痛が主で、股や大腿から膝にかけての痛みを訴えます。
  4. 外転と内旋の制限がみられ、他の方向はほぼ正常です。

X線所見

骨頭核は扁平化し、陰影は濃くなり、一部では骨が吸収されて透明巣を示します。MRIが早期診断に有効。

治療

  1. 新生骨による修復が終了し荷重に耐えるまで、免荷を主眼とした保存的療法を行います。このため各種の免荷装具が使用されています。
  2. 一方、壊死範囲の広いものや、亜脱臼を呈するものに対しては臼蓋と骨頭の適合性をよくするように手術が行われることがあります。

2.Osgood-schlatter病

  1. 思春期の男子に多い。
  2. 脛骨粗面が膨隆し、ここに圧痛を訴える。
  3. 脛骨粗面の不規則な骨化と膝蓋靭帯の緊張によるストレスが原因で痛みが起こります。
  4. 治療:過激な運動を避ける。ステロイドホルモンの局注、骨穿孔術(血流改善のため)などを行います。

3.Blount病

  1. 脛骨近位内側骨端の発育障害による。
  2. 脛骨内反を呈する。

4.踵骨骨端症(Sever病)

  1. 思春期の男子に多い。
  2. 踵骨後方に疼痛を訴える。
  3. X線像で骨端核の硬化、分節化をみる。
  4. 症状は自然に消失する。

5.月状骨軟化症(Kienbock病)

  1. 成人の男子に多い。
  2. 手の月状骨の阻血性壊死。
  3. X線像:月状骨が硬化し潰れる。硬化像は吸収され透明巣も混在する。
  4. 治療:数カ月装具で固定する。橈骨を数mm短縮する手術もよく行われる。